ネット上の余所様の感想を眺めてて、
「関わった全員の願いが少しずつ叶えられてるのがスゴイ」っていうのを見かけまして。

杉元は寅次との約束を守れたし
アシリパさんは権利書の有効活用ができたし
白石は金塊を持ち出して房太郎の代わりに白石王国作ったし
谷垣はフチに恩を返せた上に嫁を連れて阿仁でマタギに戻れたし
尾形は求めて止まなかった自分への愛を認識できたし
月島は死神の呪縛から解放されて鯉登を殺さないでいい人生を送れたし
鯉登は月島と一緒に中央から第七師団を守り切って最後の師団長までいったし
宇佐美は鶴見さんの腕の中で死ねたし
二階堂はもう一度洋平に逢えたし
菊田さんはノラ坊に託した願いが叶ったし
有古はマキリ作れたし
牛山は間違いなく神話になったし
土方さんは兼定を託すことでアイヌに受けた恩を返せたし
永倉は誰にも秘密な状態で土方さんを自分の手で供養できたし
夏太郎は他人にホラ吹きだと思われようが土方さんと過ごせたのは一生の思い出だし
門倉はキラウシ・マンスールとその後も愉しく生きれてるし
鶴見はしれっと生き延びて北海道を守る手助けをしたし

ああホントだ
みんな100%叶ったわけではないけど、確かにちょっとずつ叶ってる。


で、ふと思ったんですけども。
門倉たちの渡航費とか映画制作費とかあっちでの生活費とか軍資金どっから出てるんだ？
これ間違いなく金塊持ち出してるよなwww

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ゴールデンカムイ完結の31巻、ミニポスター共々無事GET。
宇佐美可愛い。月島可愛い。しかし有古はその位置でええんか谷垣よ…ｗ



30巻と違って、連載時にざっくり端折った部分をちゃんと追加って感じだなぁと思いながら読んでたんですが、最後の最後でとんでもねー書き下ろしが入ってほげあああああってなりました
え？は？どういうこと…？って、最後のコマよーーーーーく見たら、おるし!!!!!



今日は、一晩経って仕事しながら金カム最終巻を反芻してました。

＜鯉ちゃんが月島を止めるとこの書き足し部分＞
中尉が負けたら鯉ちゃんにとって月島が必要、中尉が勝ったら中尉だって月島は必要。なら、落ちた銃を拾うどころかあとほんのちょっと手を伸ばすことすらもう出来ない月島をこの後どう転ぼうともまずはとにかく死なせないってことに特化して説得したんだなって。だって上にあの状態で上に上がったら、一切闘わずただ見てるだけであったとしてもちょっとふらついただけでも滑り落ちる（＝動いてる車両から落ちる＝死）可能性があるわけで。もう本当に何がなんでも死なせてたまるか！死なせたくないでしょ中尉だって！っていうのが伝わったんだったらいいなぁと。その結果が中尉が尾形をそれなりに悼んでみたり連結外したりの行動に繋がったんじゃないかなあ……そうだったらいいなぁ……

＜書き下ろしのラストエピソード部分＞
月島があれだけ捜して額当てひとつ見つからない＝諦められない　が、
生きてる？生きててほしいっていう妄想や願望じゃない＝やっぱり月島は真に死神の右腕だった
…っていうのも兼ねてるのかなって思ってみたり。


しかしあの書下ろしのおかげで意外と長生きできたんだなって確認できて良いｗ

原作1巻スタート時が明治40年なんだっけ？
で、作中で2～3年経ってるんだっけ？
……違っても2~3年のことだし計算面倒くさいから314話終了時で明治44年として！
鯉ちゃんもその時点で21歳として！
明治44年からにしたから計算の都合上大正は15年にして＋玉音放送が昭和20年
21+15+20で大日本帝国陸軍解体時で鯉ちゃん56歳
「鯉登中将の右腕を全う」だから最低でも中将になるまでは月島も生きてたと思われるので、
月島も70前後までは生きたっぽい
生きて歩いてる姿が終戦後の写真に収められちゃってた通りすがりの某さんも同じく。

いやもうホントに普通に月島は死ぬやろなって思ってたんで、感無量です

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手持ちの29巻までとそこから先の無償公開分を読み返してるわけですが。
こう、笑って読み流してたけど、門倉の描かれ方がすごいなって…。

ずっとお笑い要員風で来てたけど、要所要所で重要ポイントを担ってきてるよな、と。
で、極め付けが、結局のところ無くてもよかったってみんなに思われてた背中の墨が
実は金塊（実際は砂金だけど）の隠し場所の答だったっていう…。
土方さんも忘れてたとはいえ、先に広げてた分では気付けなかったってことは
門倉の分にしか馬の字は入ってなかったんだろうと思われます。
ってことは、ウィルクの方も大事なのは権利書であって残りはオマケだと思ってて、
土方が気付けば手に入る様にしたってことなわけで、
改めてウィルクが怪物だなって思うわけです。

いやだってさぁ！
生きてる人間に脳内にしかない完成図の1/24…じゃなくて門倉分抜いて1/23か。
1/23ずつを破綻無く描いていったわけで、尋常じゃない記憶力と空間把握能力だなって…
平面図を円柱に描いてくだけでもアレなのに親分なんか下半身なわけで、
上半身用に思い描いてたのを脳内だけで描き直して彫るとか怪物以外の何者でもないよな、と。
自分の顔も込みでその場の死体の皮全部剥いでカムフラージュするのが凄すぎて他が霞むけど
やることなすこと全部尋常じゃない。
そんな怪物がいろいろ拗らせ過ぎたキロランケに殺されたのも皮肉だな、と。
キロランケがいろいろ拗らせちゃった原因はウィルクの自業自得なとこはあるのでそれもまた皮肉。


そんな一人の怪物に振り回されてみんながエライ目に合う話って思うと
実は聖闘士星矢と似てるよなってちょっと思ったりしてるｗ
（アイオロスがもうちょっと上手く立ち回ってたら聖戦前に黄金聖闘士半減とかしてないという意味）

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無事に最終回を迎えましたこと、お慶び申し上げます
気になってたとこを全部開示してもらえて大変満足でした

以下、Twitterで呟いてた#312話以降の感想です


 < #312 >

永倉が土方さん連れ出したシーン、
自分が土方勢なだけの単なるモブでも同じことするな…そうだよな…って
初読の時に思っただけだったけど、なんか今唐突に、
「あ、そうか。これで一般的な歴史認識との整合性が取れるのか」って思い至って
野田神ますます畏るべし…！ってなった

一般的な歴史認識＝
「土方歳三は一本木関門で銃弾に斃れる。墓と遺体は未だに見つかっていない」 となると、
大真面目に杉村家（＝永倉家）の庭で眠ってるかもしれないｗ


 < #313 >

鶴見が遺骨追いたくて追えなかったの、ああ、うん…。てなったし納得もしたけど、
けど、それでも月島にしたこととは相殺されんわ。
そこは赦したらあかんと思う月島推しであった
自分が自分で思ってたよりもずっと月島強火担だと気付いた313話でした


 < #314 >

仕事中にサボって読む金カム最終回。

・そうか。鯉ちゃん中将かぁ…大変よく頑張りました
・白石と門倉とキラウシは期待を裏切らんなwww
・杉村家の庭と思ってたけど、板橋の顕彰碑のとこの可能性もあるなこれ…
・死体が明確に描かれてないのは生きてるって意見を見かけてたけど、ヴァシリ本当に…
・夏ちゃんも大変それっぽい感じで良かった
・谷垣は…マッちゃんと末永くお幸せに！

そんな感じで直前までとの落差が激しいけど、
あの313話の引きで残り1話ならこの最終回しかないと思ってたし、
これ以上ないくらいの大団円で良かった
月島も本人納得の状態で天寿を全うできたみたいで良かったもう本当に良かった
ええ話でした。
満足です

正直、杉元は行方不明のまま死んだつもりでみんな「杉元…」って感じで生きてたら、
ある日突然帰ってくるとかかなーとか思ってたですよｗ

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金カムは単行本派なのでずっと我慢してたけど解禁されたのでつい読みに…
断片的に聞いてた部分が繋がってとりあえずスッキリw
以下感想をいろいろ

ちなみに私は家永・房太郎・月島推しです
でもってTwitterで呟いた分の転載（+ちょっと補足あり）です。

　***

鯉ちゃん頑張ったなぁ
生き残りの爺二人とサシで討ち合ったの、
この先の人生へのものすごい経験値で良かったと思う
結果的に爺二人とも鯉ちゃん育てちゃってるのもまた良いｗ

ファンブックの内容からしたら最初から死なないの確定なので
あとは如何に月島を死なせない様に行動できるかだと思ってたけど、
その調子であと3話頑張ってくれ
迂闊に動いたら月島が鯉ちゃん庇って死んじゃうからな！

　***

月島好きなので死なないで終わってほしいなぁ鯉ちゃん頑張ってくれって思ってるけど、
あの人実力的には心配ないけど、
最終的に鯉ちゃん・アシリパ・杉元あたりを庇って死ぬだろうなと思ってるので、
全員本当に気を付けて行動してくれ

　***

昔、新撰組！の二次創作サイトをやってた人間なので
土方さんがどうなるのかは気になるところだったわけですが、
囚人たちに「俺はいいからあんたは行け」をされたのはきっと堪えただろうなと思ってみたり。
少なくとも新選組！の土方さんはそれをやられるのは嫌だ辛いって人だと思うので。
そんな中、兼定託して終われたのは本人的には全然足りないかもだけど良かったかなと。

　***

牛山に関してはもう本当に白石じゃないけど全登場人物の中で一番カッコよくてズルい!!
そして二階堂もやっぱり地味にすごい…
杉元憎しでそっちが最重要になってるからアレなだけで、
本当なら一人で普通に月島くらいやれる奴だよな…

　***

初登場時がアレだったので最初からそのつもりだったのかがイマイチ謎なんだけど、
尾形って裏主人公だと思うんですよ。裏というか、杉元の裏返しだなって。
天涯孤独だけど結果的にそうなった杉元に対して尾形は自分でそうなるようにしてたり、
両親の愛情たっぷりで育った杉元に対して、
ああなったのは全部幸次郎が悪いけどその辺全くないまま育ってたりとか。
だから愛に飢えてるけど勇作は鬱陶しいのは理解できるなぁとか思ってたんだけど、
304話でちょっと見方が変わったというか。
鶴見のこと信じてたん？て。すごい不思議な感じ。
で、そこで思ったのが、鶴見は尾形にいろいろ焚きつけてたし手伝わせてて
読む方もそうなのねって思ってたけど、これもしかして描かれてないけど、
勇作の方にもいらんこと吹き込んでたりしないのかなって。
お兄ちゃんは照れてるだけで貴方のことは大好きだから打ち解けるまで頑張れ的な。
尾形をコントロールするための保険くらいのつもりでそれくらいやってるよなって思ったら、
304話以降の尾形の素直さも納得がいくというかなんというか。
で、自分ではただのネタのつもりで言ってたであろう「自分はバアチャン子だから～」が
ここで生きてきて、自分では気付いてないけど実は根は素直だから、
最後の最後でアシリパに人殺しさせたくないっていう杉元と同じ行動に出たんだなって。
やっぱり杉元の裏返し感あるよね …

…って、他のに比べて尾形にすごい文字数かけてしまったｗ


尾形は本当にすごい面白いキャラで好きです
なんでこんなに面白いんかなって考えてみた結果、
十二国記の英章と同じ面白さだなっていう結論になりました
英章、ホント可愛くて好きｗ　でも戴で一番おっかないキャラって臥信だよね！
普段あんなにユルいのに、いざとなったら英章なんかメじゃないほど冷酷なの見てとれる…


ちょっと脱線したけどとりあえずそんなところかな ？

仮に先頭車両の全員が死んでも何人かは金塊の隠し場所知ってるから、
まぁ忘れた頃に生き残った主要メンバーで正当に分けたらいいと思うよ…参加賞だと思って…（白石以外そんなゆるい気持ちで受け取れない人ばっか残ってるけどｗ）

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